今日は何の日 本日3月26日はH本さんより
2010年3月26日
栃木県足利市で起きた幼女殺害事件の、再審無罪判決が確定した日
1990年、栃木県足利市で幼女が殺害され、1年半後、菅家利和さんのDNAが現場に残された精液と一致するとして起訴。無罪を主張したが無期懲役が確定。当時のDNA鑑定は犯人を特定できるほど精度が高くないとして再審請求。08年2月、宇都宮地裁で請求棄却。09年5月、東京高裁でDNA再鑑定の結果、犯人のものとされるDNA型と菅家さんのDNA型は一致しないことが明らかになり、09年6月4日、東京高検が刑の執行停止を決定。千葉刑務所から釈放される。2010年3月26日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で再審無罪判決が確定。
2010年3月26日の日本経済新聞記事(夕刊)より一部抜粋
宇都宮地裁の佐藤正信裁判長は26日、無罪を言い渡した。検察側は同日、上訴権放棄の手続きを申し立て、菅家さんの無罪が確定した。逮捕から18年3カ月を経て、冤罪(えんざい)を生んだ審理は終結した。
佐藤裁判長は判決理由の朗読後、「判決は以上ですが、今回は、自戒の意味を込めて菅家さんに謝罪させていただきたい」と切り出し、「菅家さんの真実の声に耳を傾けられず、17年半にわたり自由を奪う結果になったことを、裁判官として申し訳ないと思います」と異例の謝罪。法壇の3裁判官が立ち上がり「申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。
佐藤裁判長は当時のDNA鑑定と、今回の再審請求審で行った再鑑定を比較。過去の鑑定は「DNA型を識別できるか相当疑問」と指摘。「有罪の根拠となった過去の鑑定書は、証拠としては認められない」と結論づけた。
足利事件は最高裁がDNA鑑定の証拠能力を認めた初のケース。菅家さんはそれを決め手に有罪とされたが、1991年当時の鑑定で型が一致する人の確率は「1,000人に1・2人」。仮に正しく判定したとしても、現在の「4兆7千億人に1人」とは比較にならないほど精度は粗い。
「『指紋』と同じというのは誤った認識。参考程度として出すべきだった」。再審の証人尋問では、警察庁科学警察研究所(科警研)の所長は認めた。にもかかわらず、他の有力な物証がないなかで警察、検察は鑑定結果を過信した。
因みに、菅谷さんはその後刑事補償で8,000万を請求、上限である1日1万2,500円の割合により合計7,993万7,500円が支払われた。
図書『尋問の罠』菅家利和,327.6/0691
視聴覚『日本の黒い夏』VT77/979
本日は冤罪についてでした。H本さんありがとうございました。
この無罪確定したニュースは私も見ましたが、何ともやりきれない思いになりますね。今回、裁判所は非を認めて謝罪をしました。これを機により良い方向へ向かう事を願うばかりです。
AVセンター Y賀
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